ギフトホールディングスの株主優待を使って、東京駅近くの「東京ラーメン横丁」にある長岡食堂へ行ってきた。
今回注文したのは、味玉醤油半チャーシューメンの並(1,150円)。
ギフトホールディングスの株主優待は、券売機に表示されている対象メニューの中から好きな商品を一つ選べる。せっかくなので、通常の醤油ラーメンではなく、値段の高い味玉とチャーシューが追加されたメニューを選んだ。
今回は15時頃に訪れたため、店の前に行列はなく、そのままスムーズに入店できた。

東京ラーメン横丁にある長岡食堂へ
長岡食堂があるのは、東京駅八重洲口側の「東京ラーメン横丁」。この中の店舗はすべて、町田商店でおなじみの、ギフトホールディングスが運営している。東京駅の地下街周辺にはラーメン店が集まる場所がいくつかあり、店を選ぶだけでも迷ってしまう。
場所柄、昼食時や夕食時には混雑しやすい。特に土日や連休中は、店の前に行列ができることも珍しくない。
今回は、平日で昼食のピークをかなり過ぎた15時頃に訪れた。
この時間になると、さすがに食事をする人は少なくなっている。長岡食堂の前にも並んでいる人はおらず、待ち時間なしで店内に入ることができた。
東京駅周辺で人気店に入りたいなら、昼時を避けて14時半から15時頃に行くのはかなり有効だと思う。
もちろん店によっては休憩時間に入ってしまうこともあるが、通し営業の店であれば、混雑を避けて落ち着いて食事ができる。
味玉醤油半チャーシューメンの並を注文
今回選んだのは、「味玉醤油半チャーシューメン」の並。価格は1,150円だった。
運ばれてきたラーメンには、チャーシュー、味玉、メンマ、ほうれん草、海苔、ナルトが盛り付けられている。
「半チャーシュー」という名前だが、チャーシューの量は少なくない。
丼の半分近くを覆うように、何枚ものチャーシューが並んでいる。普通の醤油ラーメンでは少し物足りないが、チャーシューメンまでは必要ないという人には、ちょうどよさそうな量だ。
味玉は半分に切られた状態で盛り付けられている。黄身の中心は鮮やかな赤みを帯びていて、見た目にもかなり存在感がある。
中央にはナルトが置かれ、その横にメンマとほうれん草。丼の奥には大きな海苔が添えられている。
醤油ラーメンらしい茶色いスープに、ピンク色のナルト、緑色のほうれん草、赤みの強い味玉が映える。全体として、かなり写真映えする一杯だった。
株主優待なら券売機のメニューから一つ選べる
今回利用したのは、ギフトホールディングスのシステム変更前の株主優待だ。
変更前の株主優待では、対象店舗の券売機に表示されているメニューの中から、好きな商品を一つ選ぶことができる仕組みだ。
一部の低価格メニューだけに限定されているわけではなく、今回のような1,150円の味玉醤油半チャーシューメンも選べる。
価格の高い商品を選んでも追加料金が必要ないので、株主優待としてはお得感があった。
通常の醤油ラーメンを選んでもいいが、株主優待を使うのであれば、味玉やチャーシューが追加されたメニューを選びたくなる。
こういうときに遠慮して一番安い商品を選ぶ必要はない。優待の条件として認められている範囲で、食べたい商品を選べばいい。
券売機があるのに店員さんを呼ぶ必要があった
メニューの選択肢が多い一方で、変更前の株主優待には少し使いにくい点もあった。
通常の客であれば、自分で券売機を操作し、代金を支払って食券を受け取れば注文が完了する。
しかし、株主優待を利用する場合は、券売機を使うことはできない。
券売機の前で店員さんを呼び、株主優待を使いたいことを伝え、希望するメニューを口頭で伝える必要があった。
今回は15時頃で店内が空いていたため、それほど困ることはなかった。店員さんにも比較的声をかけやすく、長く待たされることもなかった。
それでも、せっかく券売機が設置されているのに、株主優待を使うときだけ店員さんを呼ばなければならないのは、少し面倒だった。
店員さんが忙しそうにしていると、声をかけるタイミングを考えてしまう。
株主優待は正規の制度なので、利用することに遠慮する必要はない。それでも、通常の注文とは違う処理をお願いする形になると、多少は気を使う。
店員さんが株主優待の扱いを知らないこともある
店舗や店員さんによっては、株主優待の取り扱い方法が十分に共有されていないこともあった。
株主優待を使いたいと伝えても、その店員さんが取り扱い方法を知らず、ほかのスタッフに確認することがある。
そのため、利用に少し時間がかかる場合もあった。
株主優待を使う客は、通常の客と比べればそれほど多くないはずだ。
アルバイトを含め、すべての店員さんが優待の処理方法を把握していないのも、ある程度は仕方がない。
ただ、利用者からすると、株主優待を使うたびに処理方法の確認が始まる可能性があるのは、やはり使いにくい。
後ろにほかの客が並んでいると、余計に気になる。
自分だけ時間がかかり、列を止めてしまうような状況は避けたい。そう考えると、比較的空いている時間帯に利用したくなる。
セルフ化が進むほど紙の株主優待券は使いにくい
これはギフトホールディングスだけの問題ではない。
最近は飲食店や小売店で、券売機、セルフオーダー端末、セルフレジの導入が広がっている。
飲食店では、客がタッチパネルで商品を選び、キャッシュレス決済や現金で支払いを済ませる。小売店でも、商品のバーコードを客自身が読み取り、セルフレジで会計する店舗が増えた。
通常の支払いだけを考えれば便利だ。
店員さんを待たずに注文や会計ができ、店舗側もレジ業務の負担を減らせる。
ところが、紙の株主優待券を使おうとすると、このセルフ化された流れが途中で止まってしまうことがある。
券売機やセルフレジが紙の株主優待券に対応していなければ、結局は店員さんを呼ばなければならない。
店員さんが管理用の操作画面を開いたり、優待券の金額を手作業で入力したり、別のレジへ案内したりする。
店舗によっては、セルフレジでは株主優待券を使えず、最初から有人レジに並び直さなければならない場合もある。
せっかく通常の注文や会計がセルフ化されているのに、株主優待を使うときだけ昔の有人対応へ戻ってしまう。
以前のように、店員さんが最初から注文や会計を担当する店であれば、紙の株主優待券を渡しても不自然ではなかった。
しかし、客が自分で端末を操作することが前提になった店舗では、従来型の紙の優待券と店のシステムがうまくかみ合わなくなっている。
優待を使うだけなのに少し気を使う
株主優待は、企業が株主に対して提供している正式な制度だ。
利用条件を守っている限り、使うことに申し訳なさを感じる必要はない。
それでも、実際の店舗では少し気を使うことがある。
通常の客は数十秒で券売機やセルフレジの操作を終えているのに、自分だけ店員さんを呼び、特別な操作をお願いする。
店員さんが処理方法を知らなければ、別の店員さんまで呼んでもらうことになる。
無料で食事をするために、店員さんの仕事を増やしているような感覚になることもある。
もちろん、これは利用者が悪いわけではない。
問題は、店舗の通常オペレーションと株主優待の利用方法が分離していることだ。
優待利用も通常の決済方法の一つとして、券売機やセルフレジの中で完結できるのが理想だと思う。
2026年7月発送分から株主優待がポイント化
ギフトホールディングスでは、2026年7月発送分から株主優待の仕組みが変更された。
従来のような優待券ではなく、株主優待ポイントが付与される方式になり、利用者自身が券売機を操作して、優待ポイントで支払えるようになった(一部店舗ではスタッフが対応)。
店員さんを呼ばずに、券売機だけで手続きが完了する。
これは、かなりよい変更だと思う。
利用者は店員さんの手が空くのを待たなくていい。店員さんが株主優待の取り扱い方法を知っているかどうかも気にする必要がない。
通常の客と同じように自分で商品を選び、支払い方法として株主優待ポイントを使えばいい。
店舗側にとっても、株主優待を利用する客が来るたびに個別対応する必要がなくなる。
利用者と店舗の双方にとって、従来より合理的な仕組みだろう。
新しい優待は試せない。ギフトの株は売ってしまった
今回私が使ったのは、ポイント化される前に発行された従来の株主優待だ。
そのため、新しいポイント方式を実際に試したわけではない。
しかも、私はすでにギフトホールディングスの株を売却してしまった。
今のままであれば、2026年7月発送分から始まった新しい株主優待を使う機会はない。
旧方式を使いながら、「券売機があるのだから、自分だけで優待を使えるようにしてほしい」と思っていた。
その不便だった部分が改善されたのはよかったが、改善された頃には株主ではなくなっていた。
少しタイミングが悪い。
とはいえ、今後も二度とギフトホールディングスの株を買わないと決めたわけではない。
業績や株価、ほかの投資先との比較によっては、いつかまた株主に戻る可能性もある。
そのときには、新しい優待ポイントを券売機で使ってみたい。
株主優待の電子化は進んでいるが、まだ過渡期
ギフトホールディングスに限らず、株主優待を電子化する企業は増えている。
紙の優待券ではなく、スマートフォンに表示したQRコードを店頭で読み取る方式や、専用サイトに付与されたポイントを利用する方式などが登場している。
電子化されれば、優待券を自宅に忘れたり、財布の中で紛失したりする可能性は低くなる。
店舗側も、紙の券を回収して枚数を数えたり、本部へ送付したりする作業を減らせる。
券売機やセルフレジと連携できれば、利用者自身で会計を完了できる。
一方で、電子化されただけでは十分ではない場合もある。
スマートフォンにQRコードを表示できても、店舗のセルフレジがそのQRコードに対応していなければ、結局は店員さんを呼ぶ必要がある。
企業ごとに専用アプリや専用サイトが異なり、ログイン方法や利用手順が分かりにくいこともある。
紙の優待券から電子優待へ切り替えたものの、高齢の株主など、スマートフォンの操作に慣れていない人が使いにくくなる問題もある。
店舗のセルフ化と、株主優待の電子化は同時に進んでいる。
ただし、両者のシステムが完全に連携している企業ばかりではない。
今は、紙の優待券から電子優待へ移る途中の段階なのだと思う。
株主優待は金額だけでなく、実際の使いやすさも重要
株主優待を評価するときは、もらえる商品の金額や優待利回りに注目しがちだ。
年間で何円分の商品券がもらえるのか。必要な投資金額に対して、何%の還元になるのか。
もちろん、それも重要だ。
しかし、実際に優待を使う立場になると、金額以外の要素もかなり大きい。
利用できる店舗が生活圏内にあるか。有効期限が短すぎないか。一度に使える枚数に制限がないか。会計時の処理が面倒ではないか。
どれだけ額面の大きい優待でも、使える店が近くになかったり、利用方法が複雑だったりすれば、結局は使わずに期限切れになる。
反対に、金額はそれほど大きくなくても、普段利用する店舗で簡単に使える優待は満足度が高い。
ギフトホールディングスの優待は、対象店舗で好きなメニューを一つ選べるという点では魅力があった。
一方で、券売機の前で店員さんを呼ばなければならない点は、少し使いにくかった。
今回のポイント化によって、そこが改善されたのであれば、優待の実用性は以前より高くなったと思う。
まとめ
ギフトホールディングスの株主優待を使い、東京ラーメン横丁にある長岡食堂で、味玉醤油半チャーシューメンの並を食べてきた。
価格は1,150円。これが、株主優待の利用により無料でいただけた。
チャーシュー、味玉、メンマ、ほうれん草、海苔、ナルトが盛り付けられ、見た目にも満足感のある一杯だった。
15時頃に訪れたため、行列はなく、スムーズに入店できた。東京駅周辺で混雑を避けて食事をするなら、昼食のピークを外すのはかなり有効だ。
今回利用した従来型の株主優待では、券売機にあるメニューから好きな商品を一つ選べた。
ただし、優待を使う際には店員さんを呼び、処理してもらう必要があった。
店員さんによっては株主優待の取り扱い方法を知らず、確認に時間がかかることもある。券売機が設置されているのに、優待利用者だけが店員さんを呼ばなければならないのは、少し使いにくい仕組みだった。
2026年7月発送分からは株主優待がポイント化され、自分で券売機を操作して、優待ポイントを使えるようになった。
従来方式で不便に感じていた部分が改善されたのはよかったと思う。
もっとも、私はすでにギフトホールディングスの株を売ってしまったため、新しい優待を使う予定はない。
いつかまた株主に戻ることがあれば、そのときに新しい優待ポイントの使い勝手を確かめてみたい。
飲食店や小売店のセルフ化が進む一方で、従来型の紙の株主優待券は、店舗のシステムと合わなくなりつつある。
株主優待の電子化やQRコード化も進んでいるが、すべての券売機やセルフレジで使えるわけではない。
店舗のセルフ化と株主優待の電子化は、まだ過渡期にある。
今後は、優待の金額だけでなく、店員さんを呼ばずに利用者自身で簡単に使えるかどうかも、株主優待の評価を左右する要素になっていきそうだ。